はじめに

『まちを、よくしたい・・・』

今から7年前、経済が低迷していく中、自分の中でそういった志が芽生えてきました。仕事柄、企業の決算書を見ることの多い私は、このままではと未来に不安を感じ、同世代である青年経済人や同志とともに、力を合わせ活動していかなければならないと思いました。今思うと、これが当事者意識をもった最初だったかもしれません。誰かに頼り人任せにするのではなく、自分達で行動しなければならないと強く思いました。

私は、2004年に(社)網走青年会議所に入会しましたが、最初は何のための団体か、何をしている団体かが理解できず、自分には向いていないのではないかと思うこともありました。しかし、入会した年に重度の障がいを持って子供が生まれ、何度も手術を繰り返し、命の危機を乗り越え、生きてくれました。そのときに多くの方々から励まされましたが、子供が生まれてきたとき、ある友人から言われた言葉が、今の自分があるきっかけとなったのです。

「お前は選ばれたんだ。俺でもなく、ほかの人でもなく、
お前のところに生まれたんだ。良かったな。」

この言葉は、自分にとって大きな意味を持ち、とても深く心に刻まれ、生きているってすばらしいことなのだと実感しました。また、この子供が幸せになるためには、周囲の方々が豊かに幸せにならなければならないと考え、そのためには与えられた機会を活かすこと、今を大切に自分が出来ることを考え、行動していかなければならないと決意したのです。
そして信じたのです。青年会議所ならできると・・・

『多くの機会を活かし、当事者意識をもって、行動する。』

青年会議所は、活動していく中で多くの機会に巡り合うことが出来る団体です。それは、青年会議所という団体がしっかりした仕組みがある組織であり、先輩諸兄が築かれた偉大な歴史と功績があるからです。高い志の下、私たちは今、理想ばかりを言うのではなく、どうすれば出来るのかを考え行動し、社会的責任を果たさなければなりません。
今、この地域社会に必要なこと、今、私たちに出来ることを考え、当事者意識をもって行動し、巡り逢うことのできたすばらしいメンバーと最高のチームワークで事業を展開していきます。


すばらしい友情とすばらしい組織へ
 私たちは、青年会議所で多くのことを学ぶことができています。それは、巡り逢うことのできたすばらしいメンバーとともに活動し、そこにはすばらしい友情があるからです。ひとりの力だけで行えることには限界があります。巡り逢えたメンバーに感謝し、誰もが生き生きと活動でき、LOMとして最高のチームワークで事業が展開できるよう、メンバー間の交流を行うことでコミュニケーションの向上を図り、すばらしい友情と組織を創りあげていきます。

すばらしいまちの創造へ
 私は、青年会議所だからこそ出来るまちづくりがあると考えています。まちづくりと一言で言ってもさまざまな角度や手法がありますが、今、この地域のまちづくりのために必要なことは何でしょうか。
近年、地域主権型社会の実現を目指し、協働やパブリックコメント等の言葉をよく耳にしますが、そのような中で常にまちの課題や展望を考えているひともいれば、全く無関心のひともいるでしょう。でも、みんなこのまちのひとであることは変わりません。であるならば、一部の特定されたひとたちではなく、また個々の利害のない環境下で、このまちを自分たちの声でよくしていけるという機会が必要なのではないでしょうか。それは、誰かがしてくれるのではなく、自分たちがやらなくてはという当事者意識を生みだすものでもあり、その機会を創ることが出来るのが青年会議所なのだと私は考えます。
「このまちをよくしたい・・・」と私が思ったように、誰もがそう思える事業を展開することで、すばらしいまちへの創造が始まるのです。

すばらしい人間(ひと)へ
 青年会議所が、JC運動の「道しるべ」として策定された2000年代運動指針。それは、青年会議所が過去に経験してきたJC運動から学び策定されたものです。私たちは、この経験のもと、JC運動の機軸である「人間力開発」を実践していかなければなりません。
 私たちメンバーには、JC運動を通じ互いに高めあう修練の場があり、たくさんの成長する機会があります。だからこそ、地域で活躍する多くのリーダーが誕生しているのです。 私たちは、これからも自ら修練し、自己を高め、地域でリーダーシップを発揮できる人間に成長する必要があります。そして、そこでとどめるのではなく、常に地域市民の方々と協働しながら、リーダーシップを発揮し、地域市民の方々とともに成長する機会を創造していくことが、すばらしい人間(ひと)となり、今後「人間力開発」を機軸とした、JC運動へ展開していけるのです。

公益法人制度改革に伴う意思決定
 2008年12月に施行された公益法人制度改革は、私たちの青年会議所にとっても大きな問題であり、今後、青年会議所活動を行ううえでも無視できないものです。2013年11月までに、公益社団の認定を受けるのか、それとも認定を受けずに一般社団を選択するのか、それともどちらも選択せずに社団法人を解散するか選択しなければなりません。
2010年度では、この問題について判断するために、予算や今後のメンバー数など考慮した上でシミュレーションを行い、(社)日本青年会議所・各地青年会議所の動向や情報を収集し、メンバーが公益法人制度改革について学び、2010年度判断が必要であれば総会決議によって、意思決定したいと考えております。

諸団体との連携
私たちのまちは海・川・湖・山に囲まれ、冬には流氷が訪れるすばらしい大自然を有するまちです。そこから生み出される豊富な食材にも恵まれ、これらの地域資源を活かしたまちづくりは今までもさまざま行われ、我々も参画団体として、あるいは主催団体として市内の諸団体の方々と協力し、地域のために活動してきました。
その中で「このまちをよくしたい」と思っているのは私たちだけではなく、多くの方々が、「このまちをよくしたい」と思っていると強く感じました。
そこで、本年度は特別会議を設け、地域諸団体との連携の輪を拡大、より強固なものへとし、ともに力を合わせ、多くのメンバーで関わりあいながら活動していきます。

会員拡大
全国的に会員数が減少していく中、2009年度、私たちは会員拡大に成功し多くのメンバーが新たに入会いたしました。JC運動を力強く推進していくためには、会員拡大は必要不可欠であり、より多くのメンバーで活動するからこそ、自己を高め、地域での活動に影響力があるものへとつながっていくのだと思います。
2010年度も、今後多くのメンバーでJC運動を力強く推進していけるよう、引き続き会員拡大を行っていきます。


おわりに

『今を大切に生き、おかれた場所から前をみよう!』

1952年3月14日(社)網走青年会議所は誕生し、多くの先輩諸兄が「明るい豊かな社会の実現」に向け、その時代、時代で勇気と情熱をもち、偉大な歴史と功績を築かれてきました。私たちは、この偉大な歴史と功績があるからこそ、さまざまな機会を与えていただき活動することができています。そして、先輩諸兄が築かれてきた精神は継承され、時代(とき)のメンバーがその精神のもと行動し、私たちは、次世代のメンバーにその精神を伝承していかなければなりません。
 私たちは、今、生きることができています。だからこそ、今を大切に生き、おかれた場所から前をみよう。このまちを愛し、誇りを持って、自分たちに自信をもち、その時代(とき)の巡り逢うことのできたすばらしいメンバーと、精一杯力を合わせ切磋琢磨しながら行動し、すばらしい未来を切り開いていきます。

製作・管理 / 社団法人網走青年会議所 〒093-0007 北海道網走市南7条東3丁目1番地
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